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‘70年代に勃発した"新Power-Wars"
ツインキャブ、リッター百馬力は普通


 1970年はこれらの軽自動車が凄まじい販売合戦を繰り広げていた真っ最中である。このさなかにダイハツは“フエローバギー” ※7を悠然と販売開始。現在のRVブームとは程遠い時代に、だ。クルマをレジャー に使うなんて不謹慎な人間は、いないのにダイハツは社の方針で?レジャーでしか用途のないこのクルマを100台、日本の陸運局に白い目で 見られながら、半分意地で発売した(かな?)。

世界的にみるとVWビートル(カブト虫)の改造版サンドバギーが“デューン・バギー”※8として アメリカの西海岸を中心に流行っていた。当時の人気俳優“スティブマックィ−ン”主演の映画「華麗なる賭け」が日本で公開されたのを機に、日本の若者の 間で話題になっていた。また欧州では、イギリスのBMC“ミニ”を改造した、バギー風オープンカー“ミニモーク”※9 もあった。あくまでもこれらは、市販車をコーチビルダー(町のクルマ改造屋)たちが改造するスタイルが主流で、堂々とメーカーが、 バギーを市販した例は、未だにない。

軽自動車の黎明記:1970年代

1970年/4月

FFに変身した
フェロー・MAX発売

旧来の古典的なイメージを払拭し、新しいダイハツのイメージを展開させた意欲的な”軽”。 最高のフェローを意味するFellowMAXは発売と同時に大人気となった。

1970年/4月

フェローバギー発売

ほぼ同じ時期に、フェローバギーは発売された。なんの前触れもなく、軽貨物登録で限定100台。

1970年/4月

スズキ
ジムニー

小型で軽量の本格的な、パートタイム4四輪駆動車。今も3代目となり、日本に限らず世界で、 本格オフロード車でありレジヤーカーとしても幅広い支持を得ている。「ブルート」、「サムライ」「SJ410 / 413」 「シエラ」「KATANA」など車名も国により異なっている。

1970年/11月

バモスホンダ

ホンダのオープンカータイプの軽トラック。折からのレジャーカーブームに出遅れぬように 急遽発売された感があるが、フェローバギーの様な限定生産でなく、プロダクションモデルとして3年間製造、販売された。 その、シンプルで個性的なスタイリングは半世紀近く経た今も人気だ。

1967年/3月発売

ホンダZ,発売

冴えわたるホンダのマーケティング。レジャーカーの次はスペシャリティカー、と 他社に先駈けて、軽最初のデートカーとも言われた“ホンダZ”を発売。

1970年/7月発売

ど根性の40馬力
フェローMAX SS発売

フェローMAX発売から半年。リッター百馬力をさらに上回る360ccで40馬力のじゃじゃ馬が登場した。 まさに行き着くとこへ行った感じ。これを境に、パワーウオーズは一段落する。

1971年/11月

スズキ
“フロンテ・クーペ”
発売

ホンダが提唱したスペシャリティカー・コンセプト。スズキは本場ヨーロッパのカロッエリア /ジウジアーロ氏に依頼して具現化した。実に美しい2シータークーペ。リアエンジンの特性がうまく生かされた ノーズの低いスタイリングは、軽だから美しく、軽以上に品位がある。

1972年/9月

ライフ・ステップバン発売

セミキャブオーバー型の背の高いボディは、現代の軽トールワゴンそのままである。 しかし、1972年当時の軽自動車では異端でしかなかった。そのせいか、わずか3年で生産を終えた。 このコンセプトが理解されるのは、1993年スズキから発売された“ワゴンR”の登場以降である。

1979年/5月

スズキ・アルト47
発売


1979年5月、「軽ボンネットバン」と呼ばれる商用車登録の「節税型軽乗用車」がスズキから 全国統一価格47万円で販売された。スズキの名物会長が「あると便利」だから“アルト”とネーミングしたこの軽自動車は、 販売を低迷をしていた“軽”市場を見事に蘇らせた。

1972年/9月

スズキ・ワゴンR
発売


軽のカタチを変えたと言われる“ワゴンR”。当初は、男性にも受ける軽自動車を作ろうと開発がスタートし、 1993年に発売(当初のキャッチコピーは クルマより楽しいクルマ、ワゴンR)。2004年から2010年までの7年連続で、国産 全乗用車の販売首位を記録していた。。

1976年、軽自動車は迫り来る排気ガス規制に対応するために、550ccに排気量を増やした。対策が難しい2サイクルエンジンは 淘汰され、水冷、4サイクルに、駆動方式も前輪駆動が主流になって行った。その後は(1990年と1998年)衝突安全基準の確保 のため、ボデイと排気量を拡大して現在に至る。今の、軽自動車は普通自動車に見劣りしない車種がそろい、安全性や排気ガスの クリーン度も高く、気がつけば新車の4台に1台は軽自動車という状況になっている。日本独自のクルマである”軽”は、その高性 能ぶりが世界からも注目を浴びており、世界の国々の交通環境に併せた変更を加えることで”ワールド・ミニ”となることが現実を 帯びてきている。

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